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2023年12月の1件の記事

2023年12月 3日 (日)

IC-7610 ファームウェア―アップ「DPD機能追加」

 IC-7610は2018年からメイン機としてシャックに鎮座しています。5年間でたった一度の修理依頼は受信DAC(Digital Audio Converter)が不良となり、ICの交換で済んでます。原因は今年の異常気温下で6m/12m/17mのDXCCを完成させようと日々奮闘した結果と思われます。

 23 Nov 2023付けで「IC-7610ファームウェア―Version1.40」がiCOMより公開され、より優れた相互変調歪特性でクリーンな送信波が発射可能となるDPD(Digital PreDistortion)機能が追加されました。これをIC-PW2のエキサイターとしてセットした場合はPA部で発生する歪も低減するそうです。
IC-7610単体でもDPD機能が使用可能との事で1.30→1.40Version upを済ませてから、1.8~50MHz FT8のメイン周波数でDPDをセットし、WSJT [SSB-D]モード時は常時[DPD ON]として運用開始しました。

『DPDについて(iCOMニュースリリースより)』
 IC-PW2では、アマチュア無線用リニアアンプとしては世界初
となるDPD(デジタルプリディストーション)機能をIC-7610における信号処理との組み合わせにより実現。これはリニアアンプが持つ非線形歪みに対し、エキサイターとなるIC-7610からの出力信号に、あらかじめ逆特性の歪みを与えることにより、リニアアンプで発生する歪みを補正する技術です。

Dpd-icom
DPD解説図(by iCOM)

 IC-7610ファームウェア―Version1.30から1.40へのアップの方法は補足説明として記載されてますので、詳しくは「仕様変更のお知らせ」を熟読して下さい。Ver'1.30→1.40への変更点として
   【DPD機能】
● DPD(デジタル・プリディストーション)機能に対応
※DPD機能を使用するためには事前の調整が必要です。
【IC-PW2との連携機能を追加】
● IC-PW2との連携強制チューン動作に対応
● IC-PW2デュアル接続モードに対応
● 送信インターロック制御に対応
   【そのほかの変更】
● 強制オールリセットの改善
● リセット画面からオールリセットできない場合の操作で、 [MAIN/SUB]と[CHANGE]キーを押しながら[POWER]キーで電源ONすると強制的にオールリセットできますが、[POWER]キーの代わりに外部電源を接続することでも、強制的にオールリセットするように改善
● その他軽微な変更

IC-7610のDPDセットについて
 IC-7610をVer'1.40へファームウェアーアップ後、MENU画面の[SET]→セット画面の[DPD調整]→[IC-7610単体調整]→調整画面に移動しますか?[はい]と展開すれば下記画面となります。

Dpd-adj-ic7610
DPD ADJUSTMENT
IC-7610本体のDPD調整はMODEをタッチして[USB D2]、ダイアルにて[1.840.00]にセット、▲▼にて[1.8M]へ移動させる。
本体のANTENNA負荷はダミーロード、TUNERはOFFとして、画面右下の[調整開始]をクリックすると10W→50W→100Wと自動調整で進み、[✓👤]のマークが現れ、調整完了となります。( オールバンドFT8メイン周波数にてDPD調整済みです )

Menu
MENU   DPD OFF→DPD ON
MENU画面の[DPD OFF]をクリックすれば[DPD ON]となり、DPD機能により優れた相互変調歪特性となり、FT8モードでスプリアスが低減されクリーンな送信波でQSO可能となります。

※ WSJT FT8のQSO時にローカル局より『貴局の電波綺麗になったね!』を期待して、DPD ONで[Enabele Tx]をクリックしていますHi

 

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