80m Band Ducie I. VP6Aと奇策でQSO
VP6AはJune 12-24 2023の期間に行われているDXペデションで、世界のDX'erからコールされている珍局です。
「デュシー島(Ducie Island)は、南太平洋にあり1902年からピトケアン諸島に属するイギリス領となり、面積約6.50 km の無人のサンゴ環礁である」
最近はWSJT-x FT8のDigital modeによるQSOが盛んとなり、DXCC獲得を目指すDX'erも多く、VP6Aは各バンドでDog Pileupになっています。
Ducie Island
こちらはVP6Aと8 BandでQSO済みになり、狙うは160m/6m Bandです。
この季節Low BandによるDX QSOはあきらめ半分と、給電部30m高の80m Band IVアンテナでワッチしてみました。しかし、VP6AのFT8 Fox信号はノイズに埋もれてデコードが難しく、トランシバーのノイズブランカ―&ノイズリダクションを駆使してもVP6Aのコールサインは現れません。
そこで、以前80m Band受信用にセットしたことのあるトランシーバーの受信専用入力へ給電部40m高の40m Band DPアンテナを接続、送信はそのまま80m Band IVアンテナとして「ANT SET」を実行し、「ANT 1 → ANT 1/R★」と設定変更する奇策でVP6AとQSO、後日CLUBLOG SearchでQSO Contactを確認しました。
『奇策 システム』
アンテナは80m Band IV、40m Band DPともにフルサイズです。通常の80m Band運用はトランシバー(IC-7610)の「ANT 1」にアンテナからの同軸を差し込み、「RX-ANT」のIN、OUTに80m BPFを接続しています。
奇策システムのセットでは「RX-ANT」のINに同軸リレー切替器(A/B切替、DC +12V)を挿入し、A側はスルー(80m Band)、右側スナップスイッチON(LED点灯)でB側に切替り40m Band DPが接続されて、80m BandがS/Nの良い信号で受信できるようになるのです。(40m Band DPアンテナを回し相手信号が強くなるように方調しています)
80m Band八木アンテナや4SQバーチカルアンテナなどのビームを駆使してコールしている局は「VP6A」がデコード出来たと思われます。
現用の給電部30m高の80m Band IVアンテナは急傾斜で無指向に近いパターンなので、ノイズも拾いやすいのですが、敷地の狭い土地でこれ以上は望めませんHi
今後も80m Band珍局狙いは「奇策 システム」で楽しんでいきます。
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