160m Band Duplexerマッチング部の新周波数対応
ついに「160mバンド JAPANの夜明け」、日本の歴代ローバンダ―が待ち望んだその日がやってきました。2020年4月21日付で1810~1825kHz(旧)から1800~1875kHz(新)IARU Region 3同等へ周波数の追加割り当てが施行され、免許状記載(3MA)に準じて新周波数において即日運用可能となりました。(1907.5~1912.5kHz変更なし)
使用しているタワーシャント フィードアンテナの1.8/1.9MHz Duplexer(整合/切替)で新周波数(1800~1875kHz)の帯域へマッチングさせるにはリモコン操作による真空バリコン(VVC)の設定範囲を拡げなければなりません。このため現用のサーボモーター(SERVO)S03T/2BBMG/JR(180°回転)では対応できずS125-1T/2BB/JR(360°回転)へ交換しました。
当初、Duplexr側のSERVO交換(180°→360°)だけと考え取り組みました。このSERVOのコントロールはPICアクチュエーター((有)トライステート社)のキットを使用しており、取説には「モーターは360°も可能」と記してあります。
そこでSERVO S125T-1T/2BB/JR(360°タイプ)を取り寄せ回転をチェックしましたが、設定ボリューム(ポテンシャルメーター)を上げていくと1回転、2回転・・・5回転、ついには回転が止まらず無限回転となりました。
そこでSERVO S125T-1T/2BB/JR(360°タイプ)を取り寄せ回転をチェックしましたが、設定ボリューム(ポテンシャルメーター)を上げていくと1回転、2回転・・・5回転、ついには回転が止まらず無限回転となりました。
SERVOを1-2回転の範囲でポテンシャルメーターを設定して使用すれば良いのですが、バニアダイアルの目盛り数値が0~4くらいの狭い可変範囲に1800~1875kHzのマッチングをセットしなければならず、目盛り数値は読みづらくなります。
何か良策がないものかと、ADXAのOTに図面を送り相談した結果
バニアダイアルの設定範囲を大きくするにはSERVOのSIGに送るパルス幅を設定する「ポテンシャルメーターへの供給電圧を下げてみては」との助言でした。試しに上回路図右端の+5V側に1kΩ固定抵抗をシリーズに接続し、バニアダイアル数値が0~10でSERVOは1回転半ほど回ることが判りました・・・相談相手のADXA OTへ大感謝です。
【考察】
ポテンシャルメーター(設定ボリューム)に加わる供給電圧を下げるとは、PIC12F675のピン7,6番(AN0,AN1)に加わる電圧が低くなり、PIC内部のA/D(10bit)変換によりSIG端子のパル幅が狭くなりSERVOは小さな回転角となります。約半分ほどに下げたポテンシャルメーターからの電圧でSERVOを1回転半させるには+5V時よりバニアダイアルを多く回すことで、PICのA/D変換の入力電圧が調整(パルス幅調整)され所要の回転角が得られると考えます。
【結果】
早速、Remort control BoxとDuplexerをケーブル接続して1800~1875kHzまでのSWRをチェックしました。しかし、SERVOが1回転半では真空バリコン(VVC)によるマッチング補正が1865kHz付近までと回転範囲が少し足りません。そこでポテンシャルメーターへシリーズに接続した1kΩを減らしSERVOが2回転する抵抗値を探ってみました。
910Ω→860Ω・・・と交換した結果、390Ω(回路図 赤アンダーライン)でサーボモーター(SERVO)が2回転しました。バーニアダイアルの目盛り数値も0~10の範囲で広く読み取れ(下図:補正値表)、1.8MHz帯の周波数の追加割り当て分も含めて1800~1875kHzの帯域でリモートコントロールのVVCによるマッチングが良好に動作してSWR≒1となりました。
補正値については降雨、降雪、晴天などの天候により若干±の調整が必要となります。このシステムを組み上げる以前は傘や防寒姿でタワー基部のマッチングBoxを開き、深夜、早朝に目盛り位置へVVCを手動で調整していましたHi。
1.8/1.9MHz Duplexerの改修による160m新周波数へのQRVでDXCC 200Entityを目指し、来シーズンのDXingを楽しみにしています。
【考察】
ポテンシャルメーター(設定ボリューム)に加わる供給電圧を下げるとは、PIC12F675のピン7,6番(AN0,AN1)に加わる電圧が低くなり、PIC内部のA/D(10bit)変換によりSIG端子のパル幅が狭くなりSERVOは小さな回転角となります。約半分ほどに下げたポテンシャルメーターからの電圧でSERVOを1回転半させるには+5V時よりバニアダイアルを多く回すことで、PICのA/D変換の入力電圧が調整(パルス幅調整)され所要の回転角が得られると考えます。
【結果】
早速、Remort control BoxとDuplexerをケーブル接続して1800~1875kHzまでのSWRをチェックしました。しかし、SERVOが1回転半では真空バリコン(VVC)によるマッチング補正が1865kHz付近までと回転範囲が少し足りません。そこでポテンシャルメーターへシリーズに接続した1kΩを減らしSERVOが2回転する抵抗値を探ってみました。
910Ω→860Ω・・・と交換した結果、390Ω(回路図 赤アンダーライン)でサーボモーター(SERVO)が2回転しました。バーニアダイアルの目盛り数値も0~10の範囲で広く読み取れ(下図:補正値表)、1.8MHz帯の周波数の追加割り当て分も含めて1800~1875kHzの帯域でリモートコントロールのVVCによるマッチングが良好に動作してSWR≒1となりました。
補正値については降雨、降雪、晴天などの天候により若干±の調整が必要となります。このシステムを組み上げる以前は傘や防寒姿でタワー基部のマッチングBoxを開き、深夜、早朝に目盛り位置へVVCを手動で調整していましたHi。
1.8/1.9MHz Duplexerの改修による160m新周波数へのQRVでDXCC 200Entityを目指し、来シーズンのDXingを楽しみにしています。
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コメント
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上手くいきましたねぇ!!。 これで冬の楽しみが倍増ですね。(これから夏だってのに) 時々動かさないと、「イザ!」と言う時に動かなかったりして・・・・・と少し脅しておきますね。 Hi
投稿: エフ | 2020年5月 9日 (土) 11時49分
エフさん、これからも回路図相手に「ご指導ご鞭撻」のほどよろしくお願いします。
「あとのまつり」にならない様にしようと考えサーボ360度を仕入れたのですが、
あとでサーボ関連をWebで検索したら、現用のサーボ180度の内部の出っ張りをこじれば360度に仕上げることが出来るとの事でしたHi
☆ PICアクチュエーターキット改修はメーカーサイトにも記載されておらず、ポテンシャルメーターフルスケールで360度サーボを2回転させたことは素晴らしい成果です【VY TNX】
投稿: Gyp | 2020年5月 9日 (土) 12時34分