トライアック半田鏝温度調節器の製作
4月中旬で少しずつ暖かくなって来たので、今年こそは手間のかかる無線機器の故障修理に取り掛かろうと思っています。
ADXAのOMよりプレゼントされたパーツBOXの中に「トライアック 万能調光器」キットがあったので、組み上げ半田鏝専用の温度調節器としました。
(調整→Ajustment、調節→Controlとあったので、ここでは調節器とした)
キットの基板サイズ40mm×70mmがアルミケース(YM-80/TAKACHI)にピッタシ納まったので、テフロンシートで基板銅箔部分とアルミケースの絶縁を図り、バスコーキング剤で固定し完成としました。また、トライアック(TB12B6C)の放熱板として0.4mm厚の銅板 20mm×40mmを少なめの放熱量ですが取り付けました。
半田鏝先の温度を測れる温度計は持っていないので、どの程度温度変化しているか分りませんが使い勝手は最適です。
半田鏝温度調節器(朱矢印)
半田鏝調節器 内部
トライアックの出力ノイズの軽減やモーター制御など誘導負荷からトライアックの保護にもなるノイズフィルター(スナバ回路)を指定のコンデンサーと抵抗でを組み込みました。コンデンサーの一つはコンセント取り付けのスペースの都合上、基板裏で半田付けしました。
・・・『回路の電流を突然遮断すると自己インダクタンスによって電圧が急上昇するが、スナバ回路がこのスパイク状の高電圧を抑制することで、スイッチ自身や周囲の電子部品の損傷を防ぎ電磁ノイズを最小化する。(Wikipediaより)』・・・
使用目的が半田鏝の温度調節なのでフィルター(スナバ回路)は不要と思いましたが、半田鏝のヒーターもモーター同様コイル状なので組み込みました。
半田鏝温度調節器 回路図
早速、コントロール具合をチェックしたところ、VR目盛りの3~7で「ジーン」という振動音が聞えてきたのです。トライアックの振動かと、ケースを開けて振動している箇所を調べました。回路図中のCF2 0.1μF付近から聞えてくるのですが、コンデンサーが振動するものかと不思議に思い、Webサイトで検索したら「鳴くのは意図した動作」との事。
取説のフィルター部CF2の項目には0.1μF-3μFと記入されています。しかし、「ジーン」という振動音を嫌い、0.1μFをカットアンドトライで0.01μFへ交換、ほぼ振動音がなくなりました。
普段使い慣れている48W、32W鏝の温度調節は順調に動作しています。半田付け以外のことで検討したりする時には、VRを絞り温度を下げて鏝の焼け具合を抑えています。
「トライアック 万能調光器」は秋月電子通商より格安で販売されてます。
http://akizukidenshi.com/catalog/c/cdengen2/
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