160m用 BPF製作
平成17年7月より新スプリアス規定として短波帯に於いて基本波よりすべてのスプリアスが-50dBをクリァーする事を求められています。そして経過措置はありますが、平成34年11月30日よりすべての無線器は新スプリアス規定での免許となります。
今回は160mの受信を少しでも改善するためと、旧規定での無線器を新スプリアス規定でも使えるフィルターとして「160m BPF」を製作してみました。原典はPA3AKEのBPFフィルター製作で、これの「160M Band Pass Filter」を参考にしました。
PA3AKE 160M Band Pass Filter より
手持コァーは色や大きさからT-130-2ではと原典で使っているT-94-6とは規格が違っていますので、Lインダクタンスを同じになるようにターン数を計算し巻きました。このコイル3個と手持ちのコンデンサーを組み合わせてベストの周波数を1820kHz位になるように、コァーの巻き数や容量を調整し作ってみました。(PA3AKEが発表している特性には遠く及びませんでした Hi)
120mm×175mm×50mmケース 160m BPF
下記の回路図でコイルL1,L2,L3は赤色コァーに1mmPEW線を49回巻きの計算推定で≒26.4μH、Cはアンテナアナライザーで周波数を1820kHzとして、SWRで計測しながら容量の増減し調整してみました。
L2に直列の411pFは350p+39p+22pの合成結果で、ここでベスト周波数がセッテングできました。
BPFの容量C SWR特性
結果、帯域内SWRについて
1810kHz SWR=1.09
1815kHz SWR=1.07
1817kHz SWR=1.06
1820kHz SWR=1.04
1822kHz SWR=1.04
1824kHz SWR=1.03
1825kHz SWR=1.03
と良好なSWR特性となっています。すでに160mが早朝や夜にはオープンしていますので早速、現用のアンテナに取り付けて聞いてみましたが、バンド内少し静かになったかな程度でした。特性から新スプリアス帯域外をクリァーするには十分すぎると思われます。
コンデンサーは2~3kV耐圧ですが一部2000pFや411pFの合成容量に耐圧600Vを使用しているため、High SWRを想定して耐電力は100W位かなと思っています。100W連続でチェックしましたが異常は発生しませんでした。
« 真空管式「1-V-1」 受信機の製作 | トップページ | 160m受信用 多巻きループアンテナの試作 »
何時もながらの、ファイトに感心します。
コアへの巻き線素晴らしい、出来上がりです。
FB DX ON TOP BAND 73
投稿: パパ | 2015年11月 3日 (火) 05時31分
パパさんお褒めに預かり・・・写真に写る部分は木べらで補正しましたHi
半田メッキがへたっぴで、伸せた時に布で拭き取ればきれいになるかもです。
投稿: Gyp | 2015年11月 3日 (火) 06時35分
性能が及ばないのはコンデンサーの材質が原因だと初夢見ました。
シルバードマイカ(またはpp)使わないとダメだと。夢当たっているかな?
投稿: に | 2015年12月31日 (木) 12時43分
http://blogs.yahoo.co.jp/sapporo50w/62965726.html
フイルター用コンデンサーについて
投稿: に | 2015年12月31日 (木) 15時15分
夢は総崩れHi・・・にさん、シルバードマイカ(またはpp)のゲット初夢とします。よいお年をお迎えください。
投稿: Gyp | 2015年12月31日 (木) 16時51分