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2015年10月18日 (日)

真空管式「1-V-1」 受信機の製作

 サイクル24の終焉と共に訪れた遠くの珍局が「何も聞こえない」というお空のコンデションが続いています。そこで「ヒマ」な時に簡単に作れる通信用受信機を製作してみようと、ジャンク箱を物色したら「1-V-1」を構成できそうな真空管とソケットやケースが見つかりました。
  回路図? 製作手本?は、と探すうちにADXAのOM
よりメールが入り『アマチュア用通信形受信機の製作』(茨木 悟著、日本放送出版協会,1952年) の「2章 130dBの利得をもった1V1」がドンピシャの資料で、これをベースに「よっしゃー作ってみよう」と決心しました。good
・・・今回製作の「1-V-1」は高周波増幅1段(6BZ6)+再生検波(6BZ6)+音声増幅1段(6AR5)の受信機(通称・オートダイン受信機)です・・・

 取り急ぎ真空管式受信機で使えそうな物をシャシー(245×275mm)に並べて制作意欲を駆り立てみましたが「すっとこどっこい」、身の回りにあるパーツは半導体用ばかりで急きょ、トランスや高耐圧の縦型電解コンデンサーを通販で仕入れる羽目になってしまいました。
1v1_a_3
       パーツを並べて配列や配線をイメージ

 「1-V-1」は簡単に作れると思ったのですが、コイルボビン、バリコンの固定金具、豆コンの固定金具の小物作りやメカダイヤルの取り付け、シャーシの穴あけ削り出しの板金工作の日々が続き、「どっこい」簡単を訂正します。しかし道具の揃っていなかった頃の先人たちは相当苦労して「よくぞ」受信機を組み上げた物だと感じました。sad 

 コイル用GT、真空管7Pのソケットの穴あけはパーツを並べてイメージしていましたが、あらためて回路図からシールド板の位置や配線経路などを見直し、あてたドリルの刃先は本当にここでOKかと疑心暗鬼が続く・・
シャーシパンチ、ハンドニブラ、ヤスリなどの道具で穴あけ作業を始めて三日三晩、とうとう終了させたのでした。(シャックはアルミ屑で足の踏み場なし)
1v1_d
     穴あけ終了、パーツを取り付けてみた「1-V-1」 

 パーツ取り付け後、操作具合はメインダイヤルの20:1スプレッド感触が最高、ボールドライブによる再生検波VCはやや重い回転で再生点を探るにはベスト、ヘッドホンを差し込むと信号が聞こえてきそうです。music

 取り付けたパーツを一旦全部外し、パネル面の名板付け・・・文字をレタリングにするか全面ステッカー(A-ONE手作りステッカー)で格好つけようと考えましたが、レトロな雰囲気を醸し出すために金型刻印で挑戦してみました。(金型刻印 : A-Z, 0-9 渋谷東急ハンズで20年前に入手)

Kanagata_2            金型刻印 アルファベット
 打ち試しにとシャーシ上の真空管名から始めましたが、6BZ6Bが反転、DETEが反転したり、文字間隔はバラバラ・・・それでも水平だけはとビニテを貼ってトライしましたが上下不揃い、まっいいか「手作り・手作り」と打ちあがった文字を眺めました。coldsweats02
 いよいよ、正面パネル・・・慎重に慎重を期して打ち始めたところ、RF GAIN がなぜか「AF GAIN」と刻印されていたのです。ましてやGの文字は横になり「しっちゃか・めっちゃか」しばし小休止・・・気を取り戻し、下段に「RF GAIN」と打ち込みました。(ボリューム入れ替えで解決 Hi)coldsweats01
 
  数日後に高周波段のシールド板を小型万力と文鎮2本を使い板金工作、そしてきれい?に配線を済ませて電源投入、「ブーン」と小さなハム音は出ましたが、ダイヤルを回しても「ウントモ・スントモ」なにこれ???weep 

 かくして、見た目にもレトロな真空管式「1-V-1」は未完成のまま、ADXA
秋ミーテングで公開と相成りました。この手工芸品の真空管式「1-V-1」は参加のOM諸氏からレトロな格好と板金工作、文字刻印などを絶賛されました。
夜遅くまで受信動作させるためのご意見をOM諸氏より拝聴し、秋ミーテング終了後から改修に手を染めた結果、ご意見通り見事に再生検波による高感度な40m Bandの短波帯が受信できました。happy01
1v1_n
     苦難の末、完成したJA7GYP型「1-V-1」表裏

 真空管式「1-V-1」の製作で苦労したポイントは
1.
真空管用トランスなどの探索
 (オーディオ屋さんは高額過ぎ、安価入手難)
2.
コイルボビンの選定とコイル巻き
 (塩ビパイプ、GTソケット)
3.
アルファベット、数字金型による文字刻印
 (直線性と深度、打ち込み不慣れ)
4.
検波管の再生コイル位相判定
 (発振する側に接続する)
などと、たかが3球式のラジオですが、製作するには手ごわい相手でした。これから挑戦なされるOMYMYLにはトランジスター式「1-V-1」をお薦めします。

1v1_fs
        今回製作の「1-V-1」受信機 外観
 受信のコツで短波放送はRF GAIN VRを最大感度としてメインVCをチューニング、さらに感度を上げるため再生VCで発振直前まで探ります。
 SSB
CWを受信するにはモガモガ音やスート ス―音をメインVCで探り、再生VCを発振するまで回して歪ぽい音で受信します。RF GAIN VRを絞りながら美しい音となるまで再生VCと交互に調整します。QSBについてはAVCAGCの付いた高級受信機よりはるかに敏感です。beer
 最後にSSBCW受信音の安定化にと検波管のSG(G2)を高圧Regで定電圧としましたが、若干改善されたかな程度でした。パイロットランプはダイヤル内側にLEDを取り付け電球色としました。
 ヒーターはハムを減らすために直流点灯、AC 5V/2AとAC 6V/2Aをシリーズにしてこれを整流して6V Regを通して各真空管へ供給しています。
Ja7gyp1v1_b
     真空管式「1-V-1」受信機 JA7GYP型 回路図


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コメント

製作お疲れ様でした。実物を拝見した私としては板金工作の素晴らしさに圧倒されました。(o^-^o)思い出の1-V-1になりましたね。素晴らしいですの一言です。

パパさんお褒めいただきショシイ、この手の受信機作りのコツはRFのシールドですね。
密閉シールドBOXがGudと思います、神宮寺のアンリツ/オートダインRXを聞かせてもらい雲泥の差がありました。

 ついに発表に漕ぎ着けましたですね。 製作、調整のご苦労が良く解かります。 お疲れ様でした。 こちらも1-V-1 にアヤカッて
頑張りますが、カッコ優先機ですから・・・。??

エフさん5S楽しみにしてます。
資料提供、高圧電源、再生検波等々ご指南ありがとうございました。お蔭さまで何とか受信できましたが、アンリツオートダインを聞いてcoldsweats02、これから磨き上げていくつもりでいますhappy01

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