缶カラ・ダミーロード 50Ω/1kW
475kHzの全国初の東北総通の検査を2月19日に2局で受けました。前日のセッテングからADXAのOM諸氏と一泊の「前祝いミーテング」で合格祈願をしました。この際に差し入れとして缶ビールの入った、いかにもダミーロードでお使いくださいと言わんばっかしの取っ手付きの円柱缶をOMより頂きました。
早速手持ちのガラクタから部材を引っ張り出し、円柱缶をオイル入り1kWの50Ωダミーロードとして製作しました。
缶カラ・ダミーロード 50Ω/1kW
ダミー抵抗はエレマ抵抗(25Ω/100W)を直列にして折り返すように取り付けました。入力コネクターは円柱缶のフタ裏側にMコネメス座をセンターにして0.3mm厚の円形銅板に半田付けし、さらに缶のフタに銅板の周りも半田付けしました。
円柱缶の胴体部内側のつぎ目は大容量(200W)の半田ごてを使い半田を流し込み、つぎ目からのオイル漏れを防いだつもりです。
部材
ケ ー ス : SUNTORY The PREMIUM MALT'S ×1缶(18.5φ×D:26.5mm)
エレマ抵抗 : <TKK>東海高熱工業KK製 25Ω/100W(20Φ200mm)×2本
コネクター : M座メス×1個
銅 板 : 0.3mm厚×1枚(200×365mm)
エレマ抵抗を折り返して取り付けたためか、インダクタンス分が少なく裸で30MHz/SWR1.28でした。25Ω/100Wの抵抗2本が直列で200W耐電力になりますが、オイルに全部を浸さないために50Ω/1kWダミーとなる計算です。コネクター近くの丸ボッチはオイルを追加する際のネジです。
まずまずの裸特性でしたが、インダクタンス分をキャンセルするため幅40mmの銅板による補正板を取り付けてエレマ抵抗との間隔を調整しました。特にコネクターから給電される左側エレマ抵抗側の間隔を調整すると30MHzでSWR1まで落とせました。
しかし、厚さ0.3mmの銅板は薄かったのです。強度不足から補正板から手を放すとSWRが若干変化します。最終的には30MHzのSWR1.06付近でオイルの中に挿入ということになりそうです。最後にMコネメス座用のキャップを取り付けて外観は完成としました。
使うオイルは安価なサラダ油か高級な絶縁オイルかの選定に悩んで、オイル浸けはこれから・・・浸かれば50Ω/1kWダミーロードです。
・・・ オイル漏れには十分な注意を ・・・
追記2/1
0.3mm厚の補正板を補強しながら性能アップを図ってみました。30MHz/SWR1.08から缶カラに入れた状態でSWR1.02まで落とすことができました。また機械的強度も増し、これなら安心してオイル浸け出来ると思っています。
板金工作がいまいちですが、缶カラに入ってしまえば見えなくなりすHi
追記2/2
缶カラ・ダミーの30MHz以上の周波数をBR200(クラニシ)ウェーブアナライザーで特性を測った結果です。
54MHz SWR1.0/50Ω
65MHz SWR1.1/50Ω
↓
82MHz SWR1.1/48Ω
115MHz SWE1.5/70Ω
155MHz SWR2.0/85Ω
以上の測定結果から50MHz帯までは十分使える缶カラ・ダミーロード(50Ω/1kW)です。
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