X'talマイク用マイクスタンドの製作
夏の暑さ~しのぎ~にと小物作りへ取り組みました。アイワの「M-120」という昭和40年代のクリスタルマイクロホンを狭いオペレーテングデスクにセッテングして、手元すっきりでSSBのDXを楽しもうと小型のマイクスタンドを製作しました。
このX'talマイクヘッドにはFETアンプ、デスクスタンドに取り付けたPTTスイッチの裏にDC-DC Conv(8V→12V)を仕込み、音質やダイナミックレンジを改善しています。
参考 FET ヘッドアンプ
音質調整については2SK30Aのゲート、アース間に数十PF~数百PFを挿入して、それぞれ好みで楽しんで下さい。こちらのボイスに合わせ今回は無しでやや硬めですが、ガナリマイクとしては明瞭度・軽やかさ・低音膨らみと十分な音質です。
大声で歪んだら、ゲートの直列抵抗3.3MΩを増やして下さい。
Aiwa M-120 用ヘッド部内蔵型FETアンプ回路図
熱ヒシチューブを被っているのがDD Convと平滑コンデンサー いつもながら机上は所狭しの状況になっていて、デスクスタンドはなるべく小さく重く、頑丈なものをと選択しました。SHUREのDesk Stand A202BB を入手し、8PコネクターやPTTSW'er、マイクケーブル通線の穴あけ加工をしました。マイクロホンの支柱はベークライト製のパイプでネジの切ってある銅棒が入っているジャンク品の流用です。
SHUREのデスクスタンドA202BBは細いフレキシブルマイクのデスクスタンド専用として販売されているものです。
■寸法:幅76×高39.5×奥行92mm(肉厚2mm)
■質量:145g
この鋳造製のデスクスタンドへ写真のようにPTT SW'er、マイク支柱、8Pコネクター、X'talマイクをアッセンブルしてSSBのDXガナリ用のマイクロホンとして使い始めました。A202BBは狭いスペースに置けて重量感があり、4ヵ所のゴム足が机上の振動を吸収し滑り止めとなり、力を入れてPTTを押してもびくともしません。 夏の暑いときに大汗をかきながらの穴あけ加工の作業でした。ボール盤での穴あけ中に左手で押さえていたデスクスタンドが汗でスベリ、ドリルとともに回転し始め、
親指に1cm程の引っ掻き傷を負ってしまいました。デスクスタンドが丸く汗で滑りやすくなるので十分に注意して作業を行って下さい。
追記3-1
メーカー指定のLEDランプを挿入し、PB(プッシュボタン)の空き接点を利用してマイク電源DC8Vから400Ωを通してPTT(プッシュツゥートーク)ONでPBのランプを点灯させました。
送信ONで緑色に光輝き、リラクゼーション効果もありDog Pileでは冷静沈着にガナルようになりました。
追記3-2
DX局のコールでパイルアップになると、どうしてもマイクに近づき大声でクリップさせてしまいます。そこで、2SK30Aのゲート抵抗3.3MΩに2.2MΩを追加して合計5.5MΩでゲートドライブを小さくし、ガナリ時の歪を抑えています。使っているマイクエレメントではゲート抵抗値をもっと大きくしても良いと思っています。
追記3-3
クリスタルマイクヘッドにパラにC:361J(360pF)を付加しキンキン音を抑え、2SK30Aのゲート抵抗はついに8MΩとして珍局をコールしています。
追記3-4
FETのソースとゲート間に2.5MΩを挿入し、バイアスを5.7Vとした結果、ガナリ時の歪がなくなりました。
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コメント
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お~、さすがプロっぽい作りでFBです。なるほどツルッと行きそうな丸形ですね。アブネ、(^-^;注意、!!。
TXよりの8Vを利用して、PTT ONでLEDが点灯させれば綺麗でしょうか?。
投稿: エフ | 2013年9月 5日 (木) 13時32分
はい、点灯工事やってみます。8Pはネコの尾っぽのようですが、水平にするよりは引っ掛かりが少なくGudです。
エボナイトは避雷器の残骸で、お守り棒ですHi
投稿: Gyp | 2013年9月 5日 (木) 15時44分