4入力アンテナ切り替え器
最近のDXはペデション局とのQSO後にログサーチで確認、星取り表で一喜一憂しています。コンデションがUPした時などはバンド切り替えが忙しく、アンテナコネクターの抜き差しで「もたもた」すれば、あっというまにビッグパイルとなり遅れをとってしまいます。
これまではシャックに引き込んだ同軸ケーブル(8D,7D,5D)数本のアンテナコネクターをすばやく差し替えて運用していました。そこで、目的のバンドへスマートに迅速なQSYをするため連続1kW仕様の「4入力のアンテナ切り替え器」を製作しました。
今回製作の切り替え器の特徴は使用するアンテナ以外は同軸の芯線と編組線を短絡することで外来ノイズやRF回り込みを抑えています。このため、入出力のコネクターはアクリル板でアースから浮かせて取り付けました。切り替えにはオムロンの1極の小型パワーリレー(G4F-1123T(C)通電20A)を2個づつ4組使用しています。このリレーは端子と稼動部が直結タイプで結線によるインダクタンスが極小のタイプです。
製作のポイントは各入力コネクターより切り替えリレーまでの同軸RG-55/U(FUJIKURA)を4本とも同じ長さに揃えて配線し、入力(1-4)から出力までの4回路の特性を均一にすることです。切り替えリレーの配置は円形状として出力への端子間をループ接続しています。
入出力コネクター部
アクリル板に取り付け(Not common Earth)
左から入力1-4、出力
こうして製作した「4入力のアンテナ切り替え器」の裸の特性は30MHzでSWR1.5、インピーダンス70Ω近くの値でした。特性補正をするためリレーの切り替え出力ラインにコンデンサーをパラ付けし、カットアンドトライで調整し50pFで「SWR1.03、インピーダンス50Ω」に補正し完成としました。
特性補正用コンデンサー(50pF/7kV)
リレーの配置と.出力端子のループ配線
バンド切り替えと表示部
製作のこだわりとして入出力コネクターにテーパー管を使用して同軸を接続できれば、特性がさらに向上すると思われます。今回はテーパー管の手持ちが無かったことと銅版で作る気力が残っていませんでした。
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リレーを他のHPを参考に以前に購入したが、
あれれ、これは片接点のリレーだよ。
良く吟味しないと、こんな結果です。
塔上のSWが不調なので取り替える、
予定だったのだが。これでは雷が心配だよ。
投稿: papa | 2008年5月12日 (月) 16時01分
パパさんTNXs
雷はおっかねえんし。この切替器は片接点リレー×2で芯線と編組線を同時に切り替えしています。
市販の切替器とは異なり、アース(編組線)側はアクリルで絶縁し、他のアンテナとは接続共通にはしていません。
投稿: Gyp | 2008年5月12日 (月) 16時53分